光が指す。

夕べ見た悪夢は、あのお札のおかげだったのかはわからないが、見ることはなかった。

そのため、ぐっすり眠れたような気がする。

「菖蒲様、起床のお時間です」

襖の向こうから誰かが呼び覚ます声がする。

「んー・・・ 後五分・・・」

「菖蒲様、円様がお呼びです。お話があるとのことですが・・・」