東峰院家当主、東峰院円。

今この瞬間を体感するまで、どんな人物なのかわからなかった。

すごく厳しい人だったらどうしよう、とか。

そんなことばかり考えていたが、こういう風に心配してくれる心に優しい人なのだとわかった。

菖蒲は心に生まれた少し暖かな気持ちを大事にして行こうと決めて、眠りについた。