その光が瞬く間に小さくなり、風は海を見つめる。


海の手を握る。けれど、何の反応もない。


やはり無理だったのだろうか・・・


今の自分では式神さえ、うまく使役することも出来ない役立たずのまま・・・



(海・・・ 目を覚まして・・・)


一雫、握った海の手のひらに涙が零れ落ちる。