「海・・・?ねぇ・・っ・・
ヤダ・・・いかないでっ!ずっと一緒だったに、どうして・・・」


 結局何も出来なかったじゃないか。


 いつも誰かを犠牲にしなきゃ生きていけない。


 母も、村の人たちも。


 大切な・・・海も・・・


 自分に流れる陰の力なんて、関係ない。


 この力を持ったことに意味があるのなら、自分の事なんてどうなっても構わない。


 私は・・・この力で皆を助けたいのっ!