『我に流れる陰の力を以て命ず。焔よ我茨となれっ!』
『我に流れる陽の力を以て命ず。氷よ我盾となれっ!』
二人の力が反発する。
陰と陽は交わることはない。陰が影ならば陽は光。陽が白ならば、陰は黒。
力も同じように相容れない。
風の作り上げた焔はいとも簡単に、氷の壁によって遮られた。
「風、お前のその力では俺には勝てない。こうなることは分かっていたはずだ」
「そんなの、やってみないとわからないわよ・・・」
幾度となく攻撃を繰り返す。けれど、すべて海の前では無意味だった。
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