いつも、自分の危機には助けてくれて、側にいてくれた。


今まで心からこんなにも会いたいと思った人はいない。凪や棗は側にいてくれるけれど、どこか違う気がする。


気持ちが落ちている時は、本当に変なことしか考えないもので、自分から手放したはずなのにこうも求めてしまうなんて・・・


「・・・・・あがろう・・・」


凪が会わせたい人かいると言っていた。どんな人なのだろう。


準備されていた浴衣を着付けて、凪の元へ急ぐ。