その日の放課後。


菖蒲は七瀬に全てを話すべく、屋上に着ていた。


光巫女の事、凪や風たちのこと。何もかもを打ち明けた。本当は、こんな事を話してしまったら、もう友達ではいられなくなってしまうんじゃないかと、気が気ではなかった。


「そっかぁ、そんなことがあったんだ。菖蒲も大変だったんだね。あんたの家って、光祭で舞を踊る巫女さんとかやってるじゃない?だから、何と無くそういうの、あると思ってた」


「七瀬ちゃんは、怖くない?こういう話・・・」


「現実離れしてるとは思うよ?けど、あんたの話嘘はないと思うし。そ・れ・に!」


ぐっと顔を近づけて、菖蒲に小声でこう呟く。