「っーーーーー!」


直前で目が覚める。息が上がり、汗も滴り落ちるほどの量だった。


あの夢はなんだったのだろうか?知らないはずの声は、菖蒲を夢の奥へといざなっていた。


闇から差し出される手。その手を取ってしまっていたらどうなっていたのだろう?


夢うつつの呪にかかった時時のことが脳裏を過る。