「貴女様が”自分は光巫女ではない”とおっしゃっても、私達が思うことはただ一つ。貴女様が光巫女なんですわ。
ですから修行を再開し、式神を召喚してくださりませ」


「風・・・あたし、風には嫌われてるんだと思ってた。
でも、今の言葉聞いて、本当に頑張れる気がするよ」


そう言えば、風の顔はみるみる内にゆでダコのように真っ赤になってしまった。


その表情を読み取らせないためなのか、急に立ち上がり菖蒲に背を向ける。