「あの二人が並んでいるのを見ただけで、辛かったんです」


「それが、君の本当の気持ちなんだね。円ちゃんが羨ましいけど・・・
でも君は、あの場所から、円達から離れた方がいいかもしれない」


黙ってうなずくしかない。何もできない自分はいるべき場所ではないのだから。


「この世に光巫女の証を持ったものが二人もいるはずがないのに現れてしまった。こんなこと、千年もの間ありえなかった。
だからね、菖蒲ちゃん。君に何か危険なことが起こらないとも限らない。南川家に避難した方がいいかもね」