「日影様・・・貴方のした事は許されることではないかもしれません。けれど、やっぱり死ぬなんてことは間違ってると思います。
それにね、奥様が悲しまれます。愛した人には長生きして欲しいって思うはずだから・・・」

「巫女・・・ありがとう・・・」

妻を想い、目の前の純粋な少女を想い、老人は一筋の涙を流す。

それは、どの涙よりも綺麗な涙だった・・・