「っ!」

「よくやった、琥珀」

「巫女の血を引く貴女様とはいえ・・・主様に手を出そうものなら・・・命はありません」

睨み合う双方。一足触発の状態の中、口を開いたのは桜だった。

「まあいいわ。時間はたっぷり稼げたし。もう半刻も残ってないわよ」

「最初からそれが目的かっ!」

琥珀に視線を送ると、そのまま走り出す。

琥珀はその場所へ立ち止まり、桜の行動を監視する。