光巫女として生きることを運命付けられ、逃れることが出来なかった全てに、絶望してしまったのだ。

「桜・・・」

「なーんてね。今の本気で信じた?円はまだお子ちゃまなんだから」

円の首に絡まる円の艶かしい腕。

「お前は・・・何を考えているんだっ!俺は菖蒲を、助けなければならないんだっ!」

『邪気よっ!去れっ!』

一瞬の隙をついて、琥珀の一撃が桜の足元目掛けて飛び散る。