「菖蒲に呪を掛けたのは、お前か?」

「もし、私がここで頷いたら・・・円は私を殺す?
貴方の許嫁で・・・菖蒲の姉の私を、殺せる?」

こうして会話が成立しているということは、桜は紛れもない実態だ。

桜の実力ならば、夢見の呪を操ることくらい造作もない。

けれど、実の妹の命を狙って何になるというのか?