「莫迦なことばかり言ってないで、しっかり結界を見張っていろ」

「西園寺家当主の力なめないでくれる?もう、ここは別次元だ。僕と阿紺が創り出す結界は次元と次元を完全に切り離す。蝿一匹だって通さないよ」

『我が風 穿つ槍となれ 琥珀っ!』

円の詠唱と共に、蒼い円陣から人影が現れる。

「琥珀、巫女の夢の中に入るぞ」

「御意に。この身を捧げます。主様・・・」