菖蒲の心は落ち着いている。今の自分は円と凪を信じるしか出来ないのだから、この身を二人に任せよう。

「菖蒲、お前が目を覚ます頃にはすべて解決している。だから、安心して寝ているといい」

「うん。あたし、円たちを信じてるから」

そのまま意識の深いところへ落ちて行く。

落ちて行く間、暖かい温もりを右手に感じていた。