「大丈夫、ありがとう。海の気持ちすごく嬉しいよ」

「ならば良いのですが・・・俺は貴女の世話係です。
夢の中でも叫んでくだされば、言霊師の力で読むことができます。
ですから・・・」

心配そうな海へ優しく微笑むと少しは不安が和らいだのか、一歩後ろへ下がり、凪の式神が創り出す隔離結界の外へと出た。