「・・・九尾の封印が解けて、世界が終わる夢・・・」

そう言ったあと、円は深く思考する。

「東峰院家は俺の結界で守られているはずだ。呪など、かけられるはずはない」

「呪・・・なの? これが?」

「これは俺の推測でしかないが・・・この世界には、九尾の封印を解こうとしている奴がいるのかもしれない。そして、それを遂行するには、お前が邪魔なんだろう」

平安時代。呪が日常に蔓延っていた頃は、こうして夢を操り衰弱させて行くという物があったのだそうだ。