「何故なのですかーーー・・・」

少女は涙ながらに声を細めて、我に問う。

ああ、なんてことをしてしまったんだろうか。

この命尽きようとしている今ならば、秘めていた感情をすべて吐き出そうではないか。

「我が巫女よ・・・ 我は其方を命の限り守るという誓いを守ることが出来なかった・・・」

この者の温かさに触れ、己が何者なのかを忘れると共に、心に渦巻く悪を拡大させた。