〈優愛side〉


「こ、浩太?」



呼びかけた瞬間、浩太はハッとした顔になりあたしの手を離した。



「どうしたの…?」



「いや、その…」



浩太は口をもごもごしている。



「あっ…と…土曜日でいいんだな?」



「へ?」



「デートの事だよ」



「うん、そうそう。よろしくね!」



「おう」