私はただ固まったままで 男はそんな私の手を引いて車の方へと誘導する 「あんたたちって...」 雅が何かに気づいたような驚いて声をあげていたがそんな声も耳には入ってこなかった バタンッ 車に乗り込み 男は車を発進させた 車の中にいる間も震えは止まらなくて生きた心地がしなかった たぶん私はこれからこいつらに殺される―――