本を閉じ、あった場所に戻した。 思ってしまう。 もう一度会いたいと。 図書室を出て、教室に戻る。 長門さんの最期を知れて、よかった。 「あっ、陽菜おかえり~。待ってたわよ。」 「優芽ちゃん。どうしたの?」 「遊びに行こうと思って待ってた。」 帰るわよ、と鞄を持って歩き出した。 慌ててわたしも鞄を持ち、あとを追った。 これが、変わらない日常。