そんなとき、目の前に現れたのが、女、陽菜だ。
陽菜は、俺に答えをくれた。
平和があるのだと云う。
そこには戦いを知らない人間が多くいるという。
(意味が、あるんだ。)
なんの意味もなく戦ってきたわけではないのだと知った。
戦う意味があるというのなら、戦おう。
そう思えたのは陽菜のおかげだ。
陽菜が教えてくれなかったらきっと俺は、もやもやしたまま、戦っていたに違いない。
だが、最期はしっかりとした信念を持って戦えた。
これが、俺の生き方。
あとは、頼むよ、長門さん。
未来へ繋げて。
俺は海の底から見ていることにするから。