「――…というのは冗談だ。迷惑だと思ったことは一度もない。」


その言葉に、単純だけど安堵した。
わたしを慰めるだけの、一時的な言葉だったとしても、嬉しかった。

この時代で頼れる人は長門さんしかいないから。
陸奥ちゃんも、力になってくれると思うけど、あれから会えていない。


わたしは誰かに頼らないと、ここでは生きていけないのだ。
平和しか、知らないから。


「ありがとうございます、」
「ああ。それでは、昼間云った通り、酒に付き合ってもらえるか?」
「はいっ!」