「…起きたか。」


がちゃりという音と共に現れたのは、鋭い目付きの男の人だった。
白い服に身を包んで、姿勢よく立つ姿には、威厳が感じられる。
なんだかこちらまで背筋を伸ばしてしまう。


「あの、どちら様でしょうか…?」
「俺の名は長門だ。お前は。」
「え、あ、須藤陽菜です。」
「では須藤。お前は一体何者だ。」


長門と名乗る男の人の目が更に鋭くなった。