「陽菜、お前に迷惑かけてしまっていたと云っていたよ。」
「俺は迷惑だと思っていないんだが…、先ほど色々あってな。」
須藤から聞いていたのか、心得たように二人を見ていた。
霧島は答えを見付けただろうか。
「…陽菜の隣は心地がいい。それも彼女が未来から来たからで、私達の知らない変わらない平和を知っているからなのかねぇ。」
三笠殿は目を細め俺を見て、陽菜が眩しい、そう呟いた。
確かに須藤の隣は心地がいいものだ。
深く沈んだ俺の心を照らす太陽のよう。
未来に帰るときまで、守る。
嗚呼だけど、手放したくないと思ってしまう。
ずっと俺を照らしてほしいなんて、そんなことを思う。
やっと見付けた答えを、いつか未来に帰るその時に、俺は潔く見送ってやれるのか。