わたしの時代の話をしたり、陸奥ちゃんのフネの乗組員さんの話をしたり。
陸奥ちゃんはわたしの時代を見てみたいと言った。
「陸奥、そろそろ時間だ。」
「わー、本当だ。帰らなきゃ。またね! 陽菜ちゃんっ!」
「あっ、うん! またね!」
ぱたぱたと音を響かせ、帰っていく陸奥ちゃんの背中を見送る。
陸奥ちゃんも、その背中に戦艦の心という運命を背負っている。
わたしと変わらない歳の女の子に見えて、わたしとは別物なんだ。
それぞれが役割を全うしているこの時代で、わたしは一体なんのために。
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