「敵襲って…たくさんあるものなんですか?」 「見つかれば攻撃される恐れがある。」 「そう、ですか。」 「…怖いか。」 「………みなさん、同じ状況下に置かれているわけですから、怖いなんて、言っていられません。」 ふわり、風がわたしと長門さんの間を通り抜けていく。 「お前は平和な時代から来たのだろう。お前が、戦いの恐怖を背負う必要はない。怖いなら怖いと云えばいい。泣きたいなら泣けばいい。」