―――…
ふと、目が覚めた。
どうやら眠ってしまっていたようだ。
殺風景な空間に、19XX年にきてしまったのは夢ではなかったんだと思い知らされた。
外の空気を吸いたくなって、部屋を出た。
しかし、右も左も分からない。
どこに繋がっているのか、むき出しの配管が目に映る。
「うーん、どっちに行けば外に出られるのかな…。」
「外に出たいのか?」
「!」
そこに立っていたのは長門さんだった。
目深に被った帽子から、鋭い目が覗く。
「…少し、外の空気が吸いたくて…。」
「……分かった。ついてこい。」
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