「あの…、」


ドアを開け、長門さんに声をかける。


「終わったか。」
「はい。それで、あの。……し、下着のことなんですが。」


折り畳まれたセーラー服の間に、布に包まれた下着があったのだ。
これには驚きを隠せなかった。

乗組員さんは男の人のはず。
それなのに、女物の下着があるなんて。


この状況で下着?
と思われるかもしれないが、この下着の出所が気になって仕方ないのだ。



「ああ、それは俺の妹のものだ。」
「妹さん?」
「さっきまでいたんだが、お前が目を覚ます数刻前に任務があると帰ってしまったんだ。」