教室に戻る廊下であいつとすれ違った




黒い肩まである髪が
すれ違い様にふわっと舞い上がった




…ドキッ




俺が見てないときは見るくせに
俺が見てるときは見ないんだな



それがモヤモヤする




まだこの気持ちの正体に気づきたくない



だってあいつの視界を俺が今は独り占めしてる



その優越感に浸りたい




でもいつか




本当に俺しか見れないようにしてやるよ




覚悟しろよ