“それ”


そう言って彼が指さす先は、私の蒼白い腕。

制服の袖口から見えてしまっていた、痛々しい傷痕。


隠してたのに…。


「なぁ、誰にやられたんだよ。」


覗き込む君の顔が切なげで、思わず目をそらした。