「仕事よーてゆーかなんにもないねー笑」

(うぜー早く帰れよ)
「なんもないよー笑」

「まっいーやー味噌汁つくってよん」

(えっ?まぢ?あたしまだ寝たいんだけど)
「あーうん♪いーよーちょっと待ってて」
(時間考えろー!!)

渋々と味噌汁を作る華の横で気分良さそうに鼻歌まで歌い出す瑠璃。

「なんか機嫌いいじゃん?なんか良い事あったの?」

「えっ?分かる?実はさぁ~…」

(わざとらしい……)

適当に味噌汁を作りながら相槌を打つ華。


「よし出来たよ~♪」

「オォー旨そう!」

そう言ってお椀を受けとる瑠璃の顔に笑顔が消えた。

「華っ?何その腕、あんたまたヤったの?」

(うわぁーしまった一番見られたくない人に見られてしまった。)
「あーこれ?あはは」

笑って誤魔化そうとする華に瑠璃は涙を浮かべながら、
「何でこんなことするのっ?何かあったならあたしに言ってよ!!友達でしょ?」

(そう言うのがうざいの何でこの人本気で分かんないの?)
「うん…ありがとー瑠璃!」

そう言って瑠璃に飛びついた華の横顔は何も無表情よりもさらに表情などない顔をしていた。