「まっいっかぁー笑」
そう呟きバスルームに向かう。
腕にお湯をあて血を流す。
ピーポーン♪
突然の訪問者に一気に緊張が高まる。
「ヤバいやばいやばーい」
血が流れる腕を押さえつけ絆創膏を張り付ける。
その間もなりやまないインターホンに向けて
「ちょっとまってぇー」
と叫び、静止を促す。
腕を隠すようにカーディガンを羽織り玄関の扉を開ける。
「もぉーおそいぃー」
ロングドレスに身を包み少しお酒の匂いを嗅ぐわせながらずかずかと上がり込んでくる。
(じゃあー来んなよ)
「あははごめんごめん笑」
本音を笑って誤魔化しながら軽く謝る。
「なにしよったん?」
「あー寝とったよー?」
「そーなん?笑一人?誰もきてないん?」
冷蔵庫を覗きながらくちばやにしゃべる瑠璃(ルリ)。
(そんなんどうでもよくない?てゆーかあんたに関係ないし)
「あー一人よー?笑笑瑠璃は仕事?」