揃って昇降口から出た先に、普段置かれてない物を発見。

大きい掲示板。

「あ、明日って合格発表だったっけー」

「そうだね」

俺には無縁だったけどなぁ。

「あの時は緊張したなぁ」

天音ちゃんが掲示板を懐かしそうに眺める。

特待で入った俺には無縁な緊張だなぁ。

それにしてもと、考える。

『和奏、受かってるのかな』って。

去年の夏位にうちの学園受けるって言われてびっくりしたし。

俺が言うのもあれだけど、和奏の成績も正直良いとは言えないレベルだったはず。

悪いと言う程でもなかったろうけど、ここの合格ラインには厳しかったのは確か。