「そっか」

そして今度はまたちょっと恥ずかしそうに俯く。

何て言うか、コロコロ表情変わって小動物みたいだよなぁ。

今に始まったことでもないけど。

「彰君は部活だったの?」

「あー、うん。今、あいつとお昼買いに行こうと思ってた所」

後ろだった辺りではアキが誰だあいつ?みたいな顔してこっちを見ていたりした。

アキとは高校入ってからの付き合いだから、和奏とは面識がなかったするんだよね。

「あっ、そっか。お友達待たせちゃ悪いからそろそろ行きなよ!」

そんなアキをこれまた誰だろ?って感じで見ている和奏。

ま、同じ学校に通うようになれば紹介する機会もあるかな。

「おー。そうする。おめでとうな」

「うん」

俺がおめでとうって言うと、和奏は本当に嬉しそうに笑った。

小さい頃から、俺が誉めると和奏の両親が誉めるとき以上に嬉しそうにする和奏。