いつものようにジャージと筆記用具をもち、美希の机へ。

『美希、体育館行こー!』

莉子ゎあえて美希を誘った。

なぜって?

背の高い美希といれば、莉子ゎ小さくてかわいく見えるでしょ?

ジャージの袋と筆記用具を、両手で抱えるようにもち、美希にちょこちょこついていった。

『廊下寒ーい。』

女子ゎ口々に言う。

「寒がり=女の子らしい」と思ってるにちがいない。

莉子ゎ美希に抱きついた。

『美ー希!寒いしょー?莉子があっためてあげるねっ!』

『莉子のほうが手ぇ冷たいょ。大丈夫ー?風邪にゎ気を付けるんだょ。』
美希が言った。

ちょろいちょろい。

すべてが理想どうりに動く。

なんて愉快なの。