もう戻れないなんてことはとっくに分かっていたはずなのに、全てを失った今、過去が恋しくて仕方がない。 「っ…れ…ぃじ…っ!!」 好きだよ。 どんなに蹴られてもどんなに殴られても側にいたのは、 優しくしてくれる玲二の温もりが忘れられなかったから。 素直に好きだと言えなかったのは いつかこの手で殺す時がくると思っていたから。 でも、今なら 今なら素直に言えるよ 私はあなたを、愛してる。