看護士に無理矢理引き離されて、自分の病室に戻された。
ベッドにごろりと横たわりながらさっきまでの出来事を頭で整理する。
『下半身麻痺』
玲二はもう、自分の足で歩くことは出来ない。
上の空で聞き流した医者の先生の説明を、思い返した。
(腹部を何度も刺してあり、神経まで…)
そして病院に電話したのも玲二だった。
自分で刺しといて自分で電話するって、どんだけ馬鹿なの?
ふっと笑ったのと同時に、嗚咽がもれる。
ほんとに、馬鹿だ。
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