『玲二が目を覚ました』 この言葉を聞いたとき、なんだか違和感が胸を掠めた。 どちらかというと「生き返った」の方がしっくりくる。 玲二には聞きたいこともたくさんあるけど、 でも顔を見たくないような、 見てしまったらどうなるんだろう。 悲しくなるかな 苦しくなるかな 嬉しくなるかな 殺してやりたくなるかな どうなるにしろ今、私は玲二の部屋の前だ。