「玲二に会わせて」 そう言うと刑事さんが困った顔をしながら「まぁいいでしょう」って言った。 車椅子に乗せてもらって、玲二のいる階にいく。 「ここですよ」 ガラリと扉を開けると、玲二が静かに眠ってた。 一瞬死んでるように見えたけど、心電図が静かに動いてた。 「玲二」 そばにいって呼びかける。 もちろん返事はない。 「玲二、あんた本当に馬鹿だね。」