「家来い。帰るぞ。」
「え、まだ学校。それに…」
まだ話終わってなくない?と視線が訴えてくる
「もう終わった。俺は元カノと遊ばない。お前はあの本屋へは行かない。以上!」
「いや、それは…。友達付き合いってあるだろうし…」
あそこにしかない本とかもあるし、という控えめな呟きには盛大な睨みをくれてやる
「じゃあ、どうしたいんだよ」
早く抱き合いたい、安心したい。俺のものだって実感が今すぐに欲しい。
「あ、の、女の子と遊ぶときは連絡、して?あたしも、本屋行くときは連絡する、から…」
行くのかよ、と突っ込みたくなったがこれ以上我慢できそうにないのでやめておくことにした
「ん、じゃ帰るぞ。」
そういって立ち上がり笑に手を差し出すとおずおずと言った感じではあるものの手を握り締めてベッドから降りる
握り締められた手を見つめて、ああ欲張りになってるんだって自覚する