「何が?だから?」
泣きそうに震える声を聞きながらも優しくなんてしてやれない
「だから、うまくいくわけない。のかな…」
ズキン、少し笑った彼女に心臓が痛む
ほんと、その口を噛み千切ってやろうかとか考える。何も言えないように。
「俺お前が気にするって分かってたら行かなかったし。これからは女いるときは行かねーって言ってんじゃん」
「そんな、無理してほしいわけじゃない」
なんだ、何が何でも俺と別れてーのか?
マジで口塞ぎてー
「マジいらいらする」
話しててイライラする。なんなんだよ、それは俺が決めることじゃねーのかよ。
「…ごめん」
謝るこいつにもイライラする
「ならお前はあの本屋行くなって言ったら無理になんの?」
「本屋って、」
「元彼働いてるって分かってて行くんだから俺と変わらねーだろ」
「なんで、知って…」
目を見開くすぐそばの彼女
勢いに任せて言ってしまってから後悔する
あーマジくそ