それから私たちは他愛のない話ばっかりしていた。 「ミオ…暗くなってきたよ?」 アキに言われて辺りを見回すとすっかり日は沈んで暗くなっていた。 でもね… 「まだダメ…?」 私の記憶は1日限り。 今日離れてしまったらあなたのことを忘れてしまうから。 「ははっ…ミオは寂しがり屋だな…っ…」 そう言ったアキの瞳に浮かんだのは涙。 溢れそうな涙をこぼさまいと、一生懸命拭くアキを見て、私は泣いた。