「ミ…オ……?」


「それは私のためじゃないの。ただのあなたの自己満足。病気の私に同情してるだけ」



私の発した一言一言でアキがどれだけ傷ついたなんてわからない。


でも、私自身の心に自分で傷をつけているのは確か。




「だから、私はこれからあなたに会わない。あなたも私に会わない」


「嫌だ」


怒りに満ち溢れた声。

その気持ちだけが嬉しくて堪らない。



「僕はミオが好き。ミオは…僕を好きじゃないかもしれない」



嘘。


私はアキが好き。


でも言えない。



「でも、それでも…っ…ミオの残された人生を僕1人に注いで欲しいって願うのは…僕のワガママ………」


ワガママなんかじゃないよ…っ


私も、私の人生はアキに全てあげたい。

アキのために生きたいよ…