わたし、朱里。
 番号しか無かったのに、青年がくれた名前。これは今、わたしの宝物。

 わたしを助けてくれた、その青年の寝顔を眺めてる。見てて、心が温かくなる。嬉しくなる。


 わたしはこないだまで
 普通の人の形をした金属だった
 それなのに
 この青年に助けられて以来
 心を持つようになった



 わたしは機械だけど…いつか、人間になりたい。人間になって、この青年のそばにいたい。
そう思うんだ