《楓香》

「お買い物、お買い物っ!」


チョー楽しみ!!何買おっかなー♪


「ほら、飛び跳ねるとコケるぞ。」

「わかってますよー!!…きゃっ」

「おっと、ほら言ってるそばから〜」

「す、すいません」


ほ、ほんとにコケそうになるなんて…

恥ずかしっ、いい大人がー

立川さんに助けてもらうなんて…

て、手が…


「あ、あの、もう大丈夫なので。て、手を離して頂けませんか…?」

「あ、あー、ごめんね。」


ふー、やっと話してくれた!手が熱いよー

顔も真っ赤だろうし…


「あ、やっぱり、繋いどくね。」

「な、なんで?」

「またコケたら危ないでしょ?」

「へ、平気ですよー。」

「いーの、繋いどいてっ。俺も落ち着くし。」


お、落ち着く?

そ、そんな照れること言わないでー

キュン死できちゃうー


「ねぇ、顔赤いけど大丈夫?」


あなたのせいだよ!!




そんなやりとりをしてると、ショッピングモールに着いた。結構大きいなぁ

そしたら、この人はー


「俺さ、ちょっと買い物あるから、後で待ち合わせしよう。それまで、買い物して?」

「え、どこに行くんですか。一緒に…」

「ごめんね。じゃあ、12時30分にまたここに」

「あっ、ちょっと!」


行っちゃったー

勝手な人だなぁ

もう、いいよーだっ、帰りに荷物持ちさせてやるっ!みてろよーーーー!!