《奏太》

オレは、実家に車を走らせている。

一応、免許持っててよかったー!

隣に乗って爆睡してるのが彼女役の冬島さん…
もう、かれこれ2時間寝てるけど起きる気配がないんだよねー

にしても、可愛いっ

おっと、パーキング過ぎるとこだった!
あぶねっ

「冬島さんー、パーキング着いたよー」

「んっ…んー…」


「起きてよー、チューしちゃうぞっ」

「はぃ、起きます。それだけは…んっ…」


つい、可愛いから、お目覚めのチューしちゃいました。俺って悪い奴ー

「んっんぁっ…んー…」

「いくら起こしても起きないからお仕置き☆」

「やめてっていっ…んっんっ……」

「やべっ、とまんねっ」

「んっんっ…とっんっ…めてっ…」

「確かに実家行けなくなるからやめよ」

「はぁ、はぁ、ど、どうしてあんなキス…」

「なに?付き合ってもないのに?ってこと?」


あー、カワイイ。肩で息してる。
てか、さっきの声ヤバかったな。
エロすぎた…


「はい、意味わかんないです…」

「じゃあ、君の今日の任務を終えたら教えてあげるよ。質問攻めだろーけど頑張って!」

「絶対ですよ??」

「あぁ、そういえば化粧直すんじゃなかったの???」

「あ!忘れてた!立川さんがあんなキスするから…」


顔赤くしなくていいのにー
ほんとに、カワイイ

「内心、嬉しかったんじゃないの?(ニヤ)」

「う、嬉しくなんかないですよ!女の子の気持ちもてあそんで…」

「ごめん、ごめん。可愛いからついさっ」

「もぅ!」


バタンっ

あー、怒っちゃった。やり過ぎたかな。
でも、ほんとに可愛いから、キスしちゃうんだよね。

ほんとに、好きなのかも知れないな。

目が離せない感じ…

俺をはめちゃったからには、ちゃんと付き合ってもらわないと。


「あら?帰って来ないかと思った。」

「行くんですよね?実家。早く行って終わらせましょう。」

「おお、そうだな。じゃあ、レッツゴー。」