《楓香》

よかった、飲みに行けて!

楽しみだー!!

でも、悩みってなんだろ?

力になれるといいなぁ



「冬島さん、終わった?」

「はい、終わりましたよ。行きますか?」

「うん、行こう。今日はどこ行こうかー」

「んー、だいたい行っちゃいましたからねー」

「じゃあ、俺んちにするか、近いし。」

「えぇー!いいんですか?でも…」


そう、襲われる、完全に!!

それは、まずい!


「でも?あ、そうゆうことか♪大丈夫だよ、食べないから♪安心しておいで。」

「ほんとですか?」

「大丈夫大丈夫、昨日もらったワインあるから開けようよ!」

「わかりました、じゃあお邪魔します…」


ほんとに、大丈夫かなー

心配。でも、覚悟決めるしかないよね。

まあ、祈ろう、襲われないことを…


「はい、ついた。ここだよ。」

「お、大きいマンションですね。」


それから、エレベーターで最上階近くの部屋に入れてもらった。

部屋的には、すごく大人っぽくて、モノトーンで統一されてる。

男の人の一人暮らしって綺麗にしてないのかと思ってたけど、全然綺麗で…


「適当に、座ってて。ビールからでいい?」

「あ、はい。手伝いますよ?」

「じゃあ、なんかおつまみ作って??」

「はい。」


そう言われて、パスタがあったから、スパボーを作った。パスタあげて、塩まぶしておわり!

簡単なのでよかったかな?


「いや、作ってくれてありがとう。ビールに合いそうだね。じゃあ、始めますか!」

「はい!!!!」

「じゃあ、前回飲んだ時からお疲れ様でした!かんぱーい!!」

「かんぱーい!!」


それから、一気にビールの缶を3、4本あけてから、話を始めた立川さん。

「オレさー、来月の第一週にさ、お見合いしなきゃいけないんだよねー」

「えぇ!!!いきなりどうしたんですか!?」

「いや、親がしろってうるさくて。勝手に決められててさ、帰ってこいっていわれたんだよねー。マジやなんだけどさー。」


あ、そーゆうことか。元カノさんのことを忘れて、次に進むんじゃなくて、無理やりかー。
うちでも、やだな。

「そんでさー、写真きたけどマジブスでさ。
これみてーよー。」


そう言われて渡されたのは、お見合い写真の相手だった。

うわ、確かに可愛くない。ブタを超えて、イノシシさんだ。


「これは、ないですねー」

「でしょー、だからさ、行かないでおこうと思って。でも、他の彼女ができない代わり避けられないんだよ。」

「そりゃ、そうですよーー。」


親だって、納得しないもんね。


「そこでだ!冬島楓香さんにお願いです。彼女役やってください!お願いします!!」

「はい!?」