《楓香》
あたし、なにしてるんだろ…
さっきまでこの人に怒っていたはずなのにいきなりこの人に抱きつくなんて…
でも、なんか離れたくないんだよね。
行って欲しくないの。
それにこの人も振りほどかないで、そのまま固まってるし。普通の人なら、怒るんだろうなー
「あの…行かないで下さい…」
「うん、いいよ。」
この人、なんにも聞かないんだ…
家に帰っても一人だし、上京してからの淋しさが出たんだろうなぁ…
「ねぇ、これからヒマ?」
「え!?」
「オレ、これから家に帰るだけだし、飲みに行かない?20歳過ぎてるんでしょ?」
んー、過ぎてるけど、夜だしなぁ…
そんなこと考えてると、耳元で…
「襲わないから、安心しな…」
「はぃ…」
今、一瞬この人が狼に見えた
すごい顔が見れちゃったよぉ…
てか、たぶん今、顔赤いと思う///
そんなこと考えていると、パッと振り解かれて
「じゃ、行こっか」
なんて言われて、手を引っ張られて駅前の居酒屋に連れてこられた。
この人、バーってイメージなんだけどな。意外だ。いつの間にか、ビール頼んで飲んでるし。
「そーいえばさ、今日の事忘れてね。」
今日の事?あ!泣いてたことか!
「はい、わかりました。」
「あれ?聞かないんだ。何でかって事。知りたそうな顔してたのになぁ。」
確かに知りたいけど、言いたくなさそうだったから、聞かなかったのに。そーいわれると、気になるじゃんかっ。
「聞かれたら、嫌なことなんですよね?」
「まあね…」
「だったら、聞きませんよ。」
それに、あの時悲しい顔してたしね。
「優しいんだね、冬島さんは。」
「そんなことないですよ。」
「いや、優しいよ。俺の知ってる人みたいに明るくて、温かいし…」
「そんなにあたし、いい子じゃないですよ?言いたい事ははっきり言っちゃうし、今日みたいにキレっぽいし…」
「いや、いい子だよ。言いたこと言えるのは、いいことじゃないか。ホントに似ている…」
似ている?その知ってる人にかな?
気になるなぁ
「あの、その知っている人って、どんな人だったんですか?」
「んー、そうだなぁ。冬島さんに似ている。」
「あたしにですか?」
「うん。明るくて、笑顔がとても印象的で。それに、気遣いができて、周りの人からも愛されている。太陽みたいな子だよ。」
すごい人と似ているんだね。あたし、そんな人じゃないんだけどなぁ、、、
「ごめん、困らしちゃったね。その子、彼女なんだ。でも、病気で亡くなっちゃってね。3年も経つんだよ。」
「え…」
「ごめん、こんな話されても困るよね。でも、冬島さん見てると思い出すんだよ。彼女を…」
「そうだったんですか…」
なんにも、言えなくなっちゃった、
それで、涙を知られたくなかったんだね。
悪いことしちゃったな。
「俺から、誘ったのにこんな話してごめん。避けてたワケじゃないんだ。基本的、女の子が苦手でね。話すとき、緊張して顔も合わせられないくらいなんだよ。普通は。冬島さんは平気だけどね。」
「よかった。嫌われてるんかと思ってましたよ。それに、こんな話あたしだけに話してくれたなんて嬉しいです。誰にも言いません。約束します。」
「ありがとう」
あ、笑ってくれた。
こんな、笑い方するんだ。
いい人だな。
よし!
「あの、もう一件行って飲み直しませんか?」
そう言ったら、驚いた顔をしていた。案外強いと驚かれたんだろうなぁ。
「いいよ、じゃあ、お気に入りのbarを紹介してあげる。彼女との思い出の場所にごしょうたい。」
「ありがとうございます!!」
それからというもの、いろいろと彼女との思い出話をたくさん聞かせてもらった。立川さんはとてもいい人だし、思いやりのある人だったなぁ。
正直、タイプだ。でも、言えないからお友達のままにしておこう。それが一番だね。
「今日は、ありがとうございました。たのしかったです。連絡先も交換しましたし、また誘ってください。」
「ホントに一人で平気会?送るよ?」
「大丈夫です。タクシー拾ってもらったし、マンションなのですぐですし。」
「そう?心配なんだけど…」
「大丈夫ですよ。」
「じゃあ、お家ついたら連絡して?心配だから。」
「わかりました。今日はホントにありがとうございました。 」
「うん、たくさん聞いてもらってありがとね。また行こう。」
「はい、もちろんです。でわ…」
「あ、これ…」
「へ?」
タクシーの前で振り向いた瞬間に
チュッ//
「え…」
「抱きついてくれた、お返し☆」
「あ、うぅ…」
「またね!」
そう言って、歩いて行ってしまった。
お返しって…//
あの人、甘いよ、なんか…
それから、帰ってメールを送っても顔が真っ赤で、結局2時間しか寝れなかった。
一応、ファーストキスだったんだけど…
キスの感触残ってるし…//
顔合わせられないーーー
あたし、なにしてるんだろ…
さっきまでこの人に怒っていたはずなのにいきなりこの人に抱きつくなんて…
でも、なんか離れたくないんだよね。
行って欲しくないの。
それにこの人も振りほどかないで、そのまま固まってるし。普通の人なら、怒るんだろうなー
「あの…行かないで下さい…」
「うん、いいよ。」
この人、なんにも聞かないんだ…
家に帰っても一人だし、上京してからの淋しさが出たんだろうなぁ…
「ねぇ、これからヒマ?」
「え!?」
「オレ、これから家に帰るだけだし、飲みに行かない?20歳過ぎてるんでしょ?」
んー、過ぎてるけど、夜だしなぁ…
そんなこと考えてると、耳元で…
「襲わないから、安心しな…」
「はぃ…」
今、一瞬この人が狼に見えた
すごい顔が見れちゃったよぉ…
てか、たぶん今、顔赤いと思う///
そんなこと考えていると、パッと振り解かれて
「じゃ、行こっか」
なんて言われて、手を引っ張られて駅前の居酒屋に連れてこられた。
この人、バーってイメージなんだけどな。意外だ。いつの間にか、ビール頼んで飲んでるし。
「そーいえばさ、今日の事忘れてね。」
今日の事?あ!泣いてたことか!
「はい、わかりました。」
「あれ?聞かないんだ。何でかって事。知りたそうな顔してたのになぁ。」
確かに知りたいけど、言いたくなさそうだったから、聞かなかったのに。そーいわれると、気になるじゃんかっ。
「聞かれたら、嫌なことなんですよね?」
「まあね…」
「だったら、聞きませんよ。」
それに、あの時悲しい顔してたしね。
「優しいんだね、冬島さんは。」
「そんなことないですよ。」
「いや、優しいよ。俺の知ってる人みたいに明るくて、温かいし…」
「そんなにあたし、いい子じゃないですよ?言いたい事ははっきり言っちゃうし、今日みたいにキレっぽいし…」
「いや、いい子だよ。言いたこと言えるのは、いいことじゃないか。ホントに似ている…」
似ている?その知ってる人にかな?
気になるなぁ
「あの、その知っている人って、どんな人だったんですか?」
「んー、そうだなぁ。冬島さんに似ている。」
「あたしにですか?」
「うん。明るくて、笑顔がとても印象的で。それに、気遣いができて、周りの人からも愛されている。太陽みたいな子だよ。」
すごい人と似ているんだね。あたし、そんな人じゃないんだけどなぁ、、、
「ごめん、困らしちゃったね。その子、彼女なんだ。でも、病気で亡くなっちゃってね。3年も経つんだよ。」
「え…」
「ごめん、こんな話されても困るよね。でも、冬島さん見てると思い出すんだよ。彼女を…」
「そうだったんですか…」
なんにも、言えなくなっちゃった、
それで、涙を知られたくなかったんだね。
悪いことしちゃったな。
「俺から、誘ったのにこんな話してごめん。避けてたワケじゃないんだ。基本的、女の子が苦手でね。話すとき、緊張して顔も合わせられないくらいなんだよ。普通は。冬島さんは平気だけどね。」
「よかった。嫌われてるんかと思ってましたよ。それに、こんな話あたしだけに話してくれたなんて嬉しいです。誰にも言いません。約束します。」
「ありがとう」
あ、笑ってくれた。
こんな、笑い方するんだ。
いい人だな。
よし!
「あの、もう一件行って飲み直しませんか?」
そう言ったら、驚いた顔をしていた。案外強いと驚かれたんだろうなぁ。
「いいよ、じゃあ、お気に入りのbarを紹介してあげる。彼女との思い出の場所にごしょうたい。」
「ありがとうございます!!」
それからというもの、いろいろと彼女との思い出話をたくさん聞かせてもらった。立川さんはとてもいい人だし、思いやりのある人だったなぁ。
正直、タイプだ。でも、言えないからお友達のままにしておこう。それが一番だね。
「今日は、ありがとうございました。たのしかったです。連絡先も交換しましたし、また誘ってください。」
「ホントに一人で平気会?送るよ?」
「大丈夫です。タクシー拾ってもらったし、マンションなのですぐですし。」
「そう?心配なんだけど…」
「大丈夫ですよ。」
「じゃあ、お家ついたら連絡して?心配だから。」
「わかりました。今日はホントにありがとうございました。 」
「うん、たくさん聞いてもらってありがとね。また行こう。」
「はい、もちろんです。でわ…」
「あ、これ…」
「へ?」
タクシーの前で振り向いた瞬間に
チュッ//
「え…」
「抱きついてくれた、お返し☆」
「あ、うぅ…」
「またね!」
そう言って、歩いて行ってしまった。
お返しって…//
あの人、甘いよ、なんか…
それから、帰ってメールを送っても顔が真っ赤で、結局2時間しか寝れなかった。
一応、ファーストキスだったんだけど…
キスの感触残ってるし…//
顔合わせられないーーー